種ともこは2021年に癌の手術を受け、現在も自宅療養を続けています。
今の状況について、本人からのメッセージをお届けします。
種ともこ から みなさまへメッセージ
みなさま!
お知らせです。あんまり良いお知らせじゃないかも。
2021年夏に胸にしこりと痛みを感じ、近所の病院に行きました。
ノリの軽いお医者さんが明るく
「こういうしこりあると癌だと思うっしょー?大丈夫よー。はい触診しまーす。」
そして突然顔つきと口調が変わり、
「今日はご家族の方はご一緒にいらっしゃってますか?」
追加の検査をし、大きな病院に回され、またそこでも検査、検査。
乳癌、ステージ2B。左乳房全摘出。全身への転移は無し。
秋に再建ありの手術をしました。全摘出した胸の中にシリコンを入れる準備段階の風船みたいなのを入れました。
でもその後胸筋が痺れ、ピアノを弾いたり歌を歌うたび違和感と痛みがあるので、演奏に集中することが難しくなりました。
主治医とも色々話し合いましたが、再建は断念し、半年後に中の風船を取り出す手術をしました。
これで痛みや痺れとはオサラバかと思ったらあまり変わらない。どうやら乳房切除後疼痛症候群というものになってしまったようなのです。
治療法はあるけど、効果があるかは人それぞれ。ワタシは薬も注射も手術ももう嫌なので「気にしない」という選択をしました。少しずつピアノに向かう時間を増やし、復帰ライブの企画も始めました。
ところが最近になって症状が悪化し、胸の筋肉が痙攣するようになってしまいました。こうなるともう演奏どころではありません。「気にしない」ではいけない。
筋肉ブロック注射で破壊された神経を少しずつ回復させるという治療法を新しく知り、トライすることにしました。
これでどれくらい効果があり、どれくらい治療に時間がかかるのかは、「やってみないと分からない。ただ、一撃で治ることは絶対にないと言えます。」とのこと。
今までみなさまに病気の詳細はお伝えしてませんでした。ご心配をおかけしたくなかった。でも、もう少しお時間いただくにはきちんと説明しないと、と思いました。
私の体は今までと少し違うものとなり、回復にかかる時間が予想以上にかかってしまうことになるかもしれません。
それでも歌いたいと願っています。
今度は楽しいお知らせを持って来れるよう頑張ります。その時まで少しお時間くださいませ。