種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー 特別編 Vol.2

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種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー 特別編 Vol.2

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ご好評頂いております『種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー』。『Locked in Heaven』(1997年)を最後に、デビュー以来所属していたCBSソニー〜ソニー・ミュージックとの契約が完了。次のステップへと進むことになります。
今回は特別編として、1991年のアルバム『KISS OF LIFE』から『Locked In Heaven』、さらにデビュー20周年にとして2006年にリリースされた『ウタイツガレルウタ』にディレクター、プロデューサーとして関わられた河合誠一マイケルさんとの対談を掲載致します。
アーティストとスタッフという関係を超えた自然な繋がりが感じられる、絶妙な二人のやり取りをどうぞお楽しみ下さい。

構成:種ともこスタッフ

Chapter 1. 音楽を作る側に就きたい

-マイケルさんはもともとミュージシャンでいらしたんですよね?
マイケル:今だってそういう意識もあるけど…そうですね、ドラマーです。ティーンエイジャーの頃からプロでやってたんだけど、普通に就職して会社に入っちゃった。

-就職を選ばれたのは何か理由があったんですか?
マイケル:ドラマーとしていろんな仕事をして、いろんな人と出会って、その中で全体のサウンドをまとめることの面白さに気づいた。ドラマーだけで活動して行くのはつまらないと思うようになったんですよね。

-プロデューサー的な視点で?
マイケル:プロデュースっていう言葉はよく分からなかったけど、音楽を作る側に就きたいと思ったんですよ。当時のドラマーの成功イメージはたくさん仕事をしてたくさん稼ぎました、みたいな感じで、自分がそうなりたいか?って考えると、ちょっと違うな、と。

-そして大学卒業後にCBSソニー(現・ソニー・ミュージックエンタテインメント)に入社されたんですね。
マイケル:THE SQUARE(現・T-SQUARE)を担当してた伊藤八十八さんっていうプロデューサーがいたんだけど、彼はハンク・ジョーンズとか、いいアルバムをいっぱい作った人で。その人に気に入られてて、僕がTHE SQUAREのメンバーだった流れもあって、じゃあ、ソニーに行こうかな…みたいな。履歴書を提出して、面接にも行ったんだけど、その後、八十八さんに会ったら、「合格・不合格を振り分けてるところでお前が不合格の方にあったから、合格に移しておいたぞ」って言われて(爆笑)。
種:イイ話ですね!それは初めて聞いたな。

-入社後は制作に配属されたんですか?
マイケル:いや、企画物の宣伝。その頃だと、三遊亭圓生さんのセットものとか、波の音のレコードとか。「大東京音頭」がレコード会社各社から出た時は盆踊りに行ったり、モンチッチっていうぬいぐるみのテーマ曲のキャンペーンで着ぐるみ着てデパートに行ったり。

-何年続いたんですか?
マイケル:1年ぐらいじゃないかな。
種:それから制作でしたっけ?
マイケル:その後、八十八さんのジャズのセクションに行ったんだけど、また1年ほどで大阪に転勤。ずっと実家住まいだったから、芦屋で初めての1人暮らし。楽しかったけど、1年でジャズのセクションに戻って、その後に邦楽の制作に入ったんだ。

-何年頃ですか?
マイケル:1979年入社だから、1984年頃に邦楽に移ったんじゃないかな。

-その時はどなたを担当されてたんですか?
マイケル:八十八さんの下にいる時はパーカッションの仙波清彦さんとか。邦楽に移ってからは大瀧(詠一)さんで始まったのかも知れない。
種:そうなんだ。
マイケル:ディレクターじゃないね。大瀧さんの窓口でナイアガラ出向みたいなもん。レコーディングは大瀧さんが1人でやるから、ジャケットを作ったり、マスタリングをやったり、売り上げを毎日報告したり…大瀧さんに日報を書くみたいな日々だった。でも、そういうやり取りをすることで、アーティストはこれぐらいの危機感の中にいるんだ、っていうのを教えてもらえたのはよかったな。大瀧さんに関しては「こんなにヒドい目に遭って」って当時は話してたけど、今その話をすると、「お前、自慢してんな?」って言われる。「いい経験をしたね」って意味でね。

Chapter 2.ディレクターを逆指名

-亡くなられた今だとなおさらですね。そのあたりのお話ももっとお聞きしたいのですが、なかなか種さんに辿り着かないので…その後、ユニコーンやプリンセスプリンセスを手がけられるんですよね?
マイケル:プリンセスプリンセスは最初は別の人が担当してて、事情があってシンコーミュージックに事務所を移籍したのね。そのタイミングで僕がディレクターになったんだけど、ロック姉ちゃんみたいなのとかMILKのドレスを着たのとか…俺から見ると、ハロウィンみたいだった(笑)、最初はさ。あと、SDオーディションでユニコーンを見つけたのも同じ頃。大瀧さん専任だったんだけど、しばらく経ったら他のアーティストも担当して構わないことになって。後年、「マイケル、プリプリのポスターくれ」って大瀧さんに言われた時には勝ったと思ったね(爆笑)。「息子が欲しがってる」…勝った!みたいな。

-それが1985年頃ですか?
マイケル:そんな感じだね。
種:私がデビューして少し経ってからプリプリがシンコーに入って来て、マイケルさんが担当してた。部署が近いし、マイケルさんってすごくいいなあ、いっしょに仕事がしたいなあ、と思ってて、何年後かに私から逆オファーしたのが最初なんです。
マイケル:ありがたい話で…他では聞いたことないもんね。

-種さんはマイケルさんのどういうところがいいなあ、と思っていたんですか?
種:もともとミュージシャンだから、当然ミュージシャンのマインドを持ってるし、そういう人と仕事がしたいな、って…最初はそこかな。いっしょにやって、勉強になったこともすごくたくさんあったと思います。武部(聡志)さんや奈良部(匠平)くんとやったこともすごく勉強になったけど、自分1人でやる場合、やっぱりクローズドにはなりたくない、って思ってたし、まだまだ分からないこともたくさんあったし。『音楽』を作ってる頃、ディレクターの山口(忠生)さんが諸事情でスタジオに来なくなっちゃって、このマルチ(テープ)は誰が運ぶんだろう?って思いながらもレコーディングが続き…そんな状態を経て、いろいろ悩んだ結果、マイケルさんの自宅の電話番号を教えてもらって「ディレクターになって下さい!」ってお願いしたんですよ。
マイケル:段取りメチャクチャだね(笑)。
種:「そういうの、すごく困るから」ってマイケルさんに言われたんですけど。会社的にもルール違反だし、いろんな人から「種ちゃん、そういうやり方は駄目だよ」って言われました。
マイケル:(笑)男女関係とやり方が同じなんだよね。いきなり「好きです!」って言って引かれるみたいなさ(笑)。
種:クソー!

Chapter 3.ナチュラルなイメージが実はあったんだ

-種さんに対して、どのような印象をお持ちでしたか?
マイケル:デジタル感というか…その当時の。でも、実際いっしょにやってみたら、何て言うんだろう…キャロル・キング的なシンガーソングライター…歌もいいし、曲もいい。ナチュラルなイメージが実はあったんだな、と思った。

-マイケルさんが関わられた最初のアルバムが『KISS OF LIFE』(1991年)ですね。種さんによると、イギリスからギタリストのマット・バッカーさんを連れて来たんだけど、ちょっと期待はずれで…。
マイケル:俺は途中参加だったのかなあ?
種:多分、そうだと思います。
マイケル:マット・バッカーさんとは会った記憶がないからなあ。
種:絶対会ってます(笑)!
マイケル:会ってんだ!本当?でも、覚えてるよ、曲は。

-レコーディングのどのあたりから参加されたか覚えていらっしゃいますか?
マイケル:どういう入り方したんだ、一体?
種:ぜんぜん覚えてないんですよね、私も。
マイケル:当時はプリプリやユニコーンをやり、ピチカート・ファイヴもやり…ずっと何かを作ってる状態だったから…。

-『KISS OF LIFE』に戻りますけど、ピチカートの小西康陽さんが参加しているのはマイケルさんがご担当されていたことも関係しているんですよね?
マイケル:小西くんが関わった「ブルーライト・ヨコハマ」、すごく好きだけどね。「歩いてもぉー♪」ってやつでしょ(笑)。

-『KISS OF LIFE』は途中参加だったこともあって、あまり覚えていることがないということでしょうか?
マイケル:1枚1枚のアルバムに関してはね…。
種:マイケルさんは絶対覚えてないと思いますよ。

-では、『Locked in Heaven』(1994年)までの種さんに関して覚えていることからお聞きしましょうか(笑)。どのアルバムでもいいので。
マイケル:「私ブスなの」はものすごく好き。歌から、歌詞から…あと村田(陽一)くんの管楽器のアレンジも含めてね。あと、(森)雪之丞さんが作詞した「悲しいほど自由」も印象に残ってる。でも、ジャケットを見て何か思い出せ、と言われてもなかなか難しいんですよ(笑)。種ちゃんに限らず、みんなに対してそうだろうと思う(笑)。この時期はいろいろやり過ぎてたから…。

Chapter 4.チャレンジとリセット

-逆に種さんがマイケルさんに関して印象に残ってる出来事はありますか?
種:最初はよく喧嘩したのを覚えてますね。
マイケル:何で?歌詞のこととか?
種:「そのやり方は違う」って言われたりとか、ミュージシャンの人選とか…いろいろあったと思います。あと、マイケルさんに言われて、すごく覚えてるのは、「種ちゃん、人の意見を聞いて、いいなあ、と思ったからそれに従うのは、人の意見を聞いたことにはならないんだよ!」っていうの。
マイケル:何だそれ(爆笑)?
種:「納得出来ないと思っても、相手が言うからそうしてみよう、っていうのが人の意見を聞く、っていうことで、種ちゃんは、人の意見を聞いて、自分もああいいな、と思わないと聞かないから…」。
マイケル:なるほど(笑)。
種:自分で言っといて「なるほど」か(笑)!
マイケル:俺、よく言い散らしてるじゃん、酔っ払ったりして。だから、いろんな人に「あの時、マイケルさんに言われたこと、僕は忘れません」って言われてもね、「俺、何て言ったの?」って感じで(笑)。
種:確かにそうだと思って、それからマイケルさんが言うことを、自分はそうは思わないけど、この人がこう言うんだからやってみようかな、って考えるようになったんですよ。そうしないと、新鮮なものが出来ないことがだんだん分かって来て。自分がいいと思ってることだけやるんだったら、やっぱりサプライズもないし。だから、ソニーを離れてからも、自分1人でプロデュースすることって、ほとんどないですね。それは自分だけでやったら、絶対に出て来ないようなものが欲しいから…手の内が分かった者どうしでやるのもいいんですけどね。でも、すべてリセットして、新しい人と何かを始める方が好きなのは、マイケルさんに言われたことがすごく影響してると思います。
マイケル:なるほどね。
種:特に年齢を重ねるごとにフラストレーションが大きくなって来るじゃないですか、リセットするのって。音楽も恋愛と同じで、「ここでリセットしましょう」「あなたとはここまでね、さよなら」という時のダメージって、年を取れば取るほど大きくなるから。気心の知れた人とずっといっしょにやってた方が楽しいな、みたいなのもあるけど、それではやっぱり…。
マイケル:そういう人もいっぱいいるね、年取ってもやってるミュージシャンにはさ。楽しそうだとは思うけど、それって本当に面白い?っていう感じだね。
種:私はチャレンジとリセットを続けて行きたいな、って思う。
マイケル:ソングライターが曲を書き続けるモチベーションだよね。だってさ、ヒット曲がある人は「ああいうの、もっと書けないの?」みたいな話になっちゃうわけだしさ。でも、似たような曲を書いたからって、ベテランだっていうだけの理由で売れるわけじゃないからさ。
種:その通りです。
マイケル:反射神経はもうないわけだし、時代の流れもあるだろうし、ルックスもあるだろうし、いろいろだけどさ。ヒット曲がいっぱいある人ほど大変だろうと思うね。ワクワクしないと曲なんて書けないから。
種:だから「種ともこと言えばあれだね」っていう曲が私にはないので、今思えばすごくラッキーって言うか。先日、30周年記念のツアーをやる前にリクエストを募ったんですよ。「歌って欲しい曲をリクエストして下さい」って。その結果、私が嬉しかったのは、どの曲にも票が集まらなかったことなんですよ。
マイケル:散ったってことね。
種:そうなんです。特定の曲に票が集まるんじゃなくて、70曲ぐらい挙ったんですけど、全部1票とか2票とか、そういう感じなんですよ(笑)。1人1曲、自分にとって種ともこのベスト1はこれ、って選んでもらえる曲を70曲作れたのはすごく嬉しいな、と思ったんですよね。
マイケル:すごいね、その割れ方は。
種:代表曲がないから身軽に冒険出来るっていうか…。
マイケル:洋楽的なんだろうね、聴かれ方がね。
種:そうかも知れない。
マイケル:そういうバンドいるじゃん。「ZZ TOPでどの曲を知ってますか?」って聞かれたって、なかなか出て来ない(笑)。
種:ZZ TOPが来たか…。

Chapter 5.マイケルさんに言われたことが私を形作ってる

-どんなことでも構いませんが、種さんに関して忘れられないエピソードはありませんか?
マイケル:好きな人がいて、相手の仕事場まで行って告白した、って話を聞いて「それは駄目でしょ!」みたいに言ったんだよ。「そんなことしたら引かれるぜ」って…。
種:あったね。私、思ったことは言わないと気が済まないから。
マイケル:しかし、相手のことをよく知ってるからなのか、最初からそうなのか分かんないけど、音楽のことも含めて、人にダメ出し的なことを言うのが、俺はある意味上手いんじゃないかなあ。
種:上手いよね(笑)。
マイケル:それも、相手が一番傷つくやり方でそれを言っちゃう。
種:でもね、そこがマイケルさんとやってて勉強になったことなのね。これだけは言われたくないと思うようなことを最初に言うから…。
マイケル:そうみたい(笑)。
種:だからこそ信頼出来る、って言うか…言ってることに嘘がないから。マイケルさんからは「種ちゃん、ぜんぜん音楽分かってないじゃん!」とか「これ、聴いたことないでしょ?」とかいっぱい言われたけど(笑)、それがメチャクチャよかったし、今の自分を形作ってる。あと、「こうしたらどう?」っていうアイディアが、常に「えーっ!」「マジで言ってる?」みたいな内容だから。「言ってることがぜんぜん分からないから、とりあえず試してみます」(笑)。
マイケル:いきなり「この曲、バラードなんじゃない?」みたいに(笑)。
種:「ありがとう」だって、最初はしっとりしてたのに、「もっとグチャグチャに歪んだらいいじゃん!」みたいなことになって、「エーッ!」って言いながらやってみたり。そういう「エーッ!」を今度は自分が言ってみたい…自分の作品に対して「せっかくの曲が台無しじゃん!」ってみんなに言われるようなことをやってみたい。最近、赤い靴といっしょにやると、私はそういう役だったりするのね。彼らは「種さんと仕事が出来て嬉しいです」って、丁寧なアレンジをして来るんですけど、私が「駄目だ、こんなのじゃ!」「この曲、ブチ壊し、みたいなのを持って来い!」(笑)って突き返すと、悔しかったのか、グチャグチャなやつを出して来て、それが面白かったりするんですよ。自分で自分をブッ潰しにかかる、っていう考え方が出来るようになったのは、マイケルさんがそういう一見突飛なアイディアを出してくれたからだと思いますね(笑)。
マイケル:でも、本当にブッ壊そうと思ってるわけじゃないからね。要するに、「予定調和なんじゃない?」って言ってるだけだと思うけど。
種:自分で作って、アレンジもやってると、予定調和になりやすいじゃないですか。やっぱりそれは避けたいので。今組んでる菅原(弘明)さんも結構「エーッ!」っていうアイディアを出してくれるんですよ。

Chapter 6.『ウタイツガレルウタ』

-少し飛びますが、『ウタイツガレルウタ』(2006年)は時代的にも近いですし、こちらについて伺いましょうか。
マイケル:ジャケット大好き。俺がいっぱいVドラム使ってない?
種:そうそう、そういう時代ですよ。

-このアルバムは映画(『虹の女神 Rainbow Song』)で使用された「The Rainbow Song〜虹の女神〜」が先にあって制作することになったんでしょうか?
種:それは突然降って湧いた話で、まったく関係なく企画は進めてたんですよ。デビュー20周年の2006年に月見ル君想フでマンスリー・ライヴをやることになって、そのプロデュースをマイケルさんに頼み、毎回リハにも来てもらって。吉井(功)くんがギターで、戸田(和雅子)さんがコーラス、朝倉(真司)くんがパーカッション…そんなメンツでライヴをやってたんだけど、最終的にはそのアレンジをレコーディングに適用して行く流れになったんです。

-まずライヴありきで、CD制作は後になって出て来た話ということですね。
種:「せっかくライヴをやるんだったら、これをCDにしよう」っていうことだったんじゃないかな。その頃に「The Rainbow Song」を映画で使いたい、っていう話が岩井(俊二)さんから来て。岩井さんはオリジナル音源でいい、って言ってたんだけど、「今の種ともこが作る音にしたい」って話してセルフ・カヴァーになったんだよね。
マイケル:俺、「You’re The One」が好きなんだよなあ。

-さっきおっしゃった「私ブスなの」や「ブルーライト・ヨコハマ」、「悲しいほど自由」と今おっしゃった「You’re The One」の他に、種さんで好きな曲ってありますか?
マイケル:うーんとね…「It Must Be Love」が印象に残ってるのは何でだろう?でも、基本的にはすごく楽しく音楽を作ったって言うか、それに自分も役に立てたかなあ、って気持ちが強いだけなんですよ。種ちゃんといっしょにやってた頃は、音楽制作の面ではあまり大変な思いをしたこととか、煮詰まって、時間が長くかかって嫌だった思い出とか、まったくなかったから。
種:私もマイケルさんも判断が早いんですよ。バッと決めて、バッとやって終わり、っていうのが好き。私なんか今も言われますよ、「種ちゃんって、ギター・ソロのディレクション、すごくいいね」って。何回もやりたがる人に対して「ダメ!」みたいな。「今の。これ以上はない。これ以上は出来ない(笑)」。
マイケル:「2回目を直しましょう。以上!」みたいな(笑)。
種:本能のディレクションなんですよ。

Chapter 7. 種ちゃんはちゃんとしてる

-マイケルさんがおっしゃった「楽しかった」というのがすべてを物語ってますね。
マイケル:うん、楽しかった。本当よ。あと、種ちゃんはいろんな意味でちゃんとしてるな、って思う。プライベートでも子供2人育てて。
種:『ウタイツガレルウタ』の頃、マイケルさんがウチの子の宿題見てくれてたこともあったんですよ(笑)。ライヴのリハをやってる時に、スタジオの控え室で「腹減った!」とか子供たちが言ってて。
マイケル:もうツアーには出やすくなったでしょ?
種:10日とか2週間は平気で家を開けちゃいますよ。
マイケル:よく続けてるよ。みんなどっちかを選ぶけどさ、仕事と家庭と両立出来てるのはとにかく偉いなあ、って思う。
種:もう18歳と20歳だからさ、そろそろ親の責任の範疇じゃないじゃないですか。だから「あなたたち、これからは好きなようにグレて下さい」って言ってるんですよ。
マイケル:「解散!」みたいな(笑)。
種:その通り!
マイケル:早く子離れした方がいいよ。だってさ、60歳で定年だとか…まあ、俺がそうなんだけど、あまり関係ないじゃん!やりたいことがあるんだったらさ。
種:関係ない、関係ない(笑)。子育てとか、マイケルさんとは同じ頃に同じようなことを経験して来てるんですよ。私が結婚した時も知ってるし、離婚して1人で子供を育てながら音楽をやって来てるのもマイケルさんは知ってるので…。
マイケル:そうだよね。

-だから、今のようにミュージシャンとディレクターという関係を離れてもいろいろな会話が出来るわけですね。
マイケル:うん。いわゆるディレクターとかプロデューサーっていうタイプじゃないかもね、俺は。
種:そんなことないですよ。だって、こうやっていろんな作品に関わって来てるわけだし。そういう意味では、プロデューサーは天職じゃないですか?
マイケル:まあ、そうだけどさ。

-それでは、そろそろお開きにしたいと思います。マイケルさん、お忙しいところ、有り難うございました。

六番町・ソニー・ミュージックエンタテインメントにて

河合誠一マイケル

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ドラマー、パーカッショニスト、音楽プロデューサー。ソニー・ミュージックエンタメインメントREDプロジェクトルームゼネラルマネージャー。
アメリカ合衆国マサチューセッツ州生まれ。10代の頃からプロのドラマーとして活動、THE SQUAREなどに参加した後、1979年にCBSソニー(当時)に入社。
企画商品の宣伝や大阪事務所、ジャズ・セクションを経て邦楽の制作ディレクターとなる。大瀧詠一を皮切りに、プリンセスプリンセス、ユニコーン、ピチカート・ファイヴ、種ともこなどの作品に携わる。また、ミュージシャンとして担当アーティストのサポートも務める。

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30th Anniversary

デビュー30周年にあたって、種ともこからのメッセージ

種ともこ、この年末をもちましてデビュー30周年となります。
これってホントにワタシの音楽を聴いてくださる皆さまのおかげです。
まずはお礼を言わせてください。
ありがとうございます!
それから、ワタシが音楽を届ける作業に力を貸してくれた全てのミュージシャン、スタッフにもお礼を言わせてください。
ホントにお世話になりました&なってます。

死ぬまで音楽創っていたい。いい音楽を創っていたい。これが今の私の願いです。

あっという間の30年間でした。ってことは楽しい30年間でした。楽しい時間は早く過ぎますもの。

この30年を記念して、あれこれ楽しい企画を考えております。
皆さまのお財布を休ませません!
楽しみにしていてね。覚悟していてね。

2015.12.19
種ともこ

種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー 番外編

vol.9でエンディングを迎えた本編に続きまして、2016年11月から2017年1月にかけて本サイトを通じてファンのみなさんからお寄せいただいたご質問に種ともこがお答えするアンコール企画。
たくさんのご質問、感謝しております。その中から種ともこがすべて目を通した上で厳選し、真剣に返答させていただきました(ご紹介できなかったみなさん、ごめんなさい)。
どうぞごゆっくりお楽しみ下さい。


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種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー vol.9

「恋愛三部作」―制作を中断しながら東日本大震災をきっかけに完成に至った第1弾『Uh Baby Baby』(2011年)、突き抜けた開放感の中に緊張感をあわせ持つ第2弾『True Love Songs』(2013年)、完結編にして種ともこポップスの金字塔『Love Song Remains The Same』(2015年)―を中心に、全編ピアノと歌のみによる「恋愛三部作」のスピンオフ『家のピアノ』(2014年)など、自身が「波乱二万丈」と語った2010年から2015年を大いに語っています。さらには、種ともこがこれまでに参加して来たコンピレーション作品にも触れてみました。
ついにエンディングを迎えるロング・インタビュー、「最高で感動の」最終回となりますでしょうか。最後までごゆっくりお楽しみ下さい。
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種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー 特別編 vol.3

特別編の最終回として、映画監督の周防正行氏との対談を掲載いたします。種ともこがエンディング曲「遠く、そして近く」の作詞と歌唱を手がけた『終の信託』(2012年)、同じく作詞、歌唱指導、京都弁指導を担当した『舞妓はレディ』(2014年)を中心に、リーダーシップ論や変化を続けることの大切さなど、熱く、深く語り合っています。
映画と音楽―フィールドは異なれど、お互いに対するリスペクトが感じられる、特別編の最終回に相応しい濃密な対談になりました。
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種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー vol.8

少数精鋭でシンプルな世界を追求した『カナリヤ』、フレッシュでバラエティ豊かな『おひさま』という意欲作をリリースするもレーベルが倒産。完全自主制作に移行して、ソニー以降の名作選『カナリヤとおひさまとそれから』と実験精神あふれる童謡カヴァー・アルバム『雪月花』をリリースした2005年から2009年を中心に、デビュー20周年記念セルフ・カヴァー・アルバム『ウタイツガレルウタ』や新たな層にアピールしたアニメ『ガサラキ』『トリニティ・ブラッド』のテーマ曲、映像と音楽のコラボレーションによるライヴ・シリーズ『VISION & PIANO』についても語っております。
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種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー vol.7

『Locked in Heaven』(1997年)を最後に、ソニー・ミュージックとの契約が終了し、自主的に活動して行くことを決意した種ともこ。
第二子の妊娠中に企画が浮上、初めて他人が書き下ろした楽曲を歌った新境地『hetero』(1999年)、アーティスト廃業の危機から一転、種ともこ流ポップスの王道を追求した初インディーズ作『in』『out』(2003年)、紆余曲折の末に制作の主導権を勝ち取ったソニー時代の集大成『GOLDEN☆BEST 11YEAR’S WORKS』(2003年)について語っております。
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種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー 特別編 vol.2

特別編として、1991年のアルバム『KISS OF LIFE』から『Locked In Heaven』、さらにデビュー20周年にとして2006年にリリースされた『ウタイツガレルウタ』にディレクター、プロデューサーとして関わられた河合誠一マイケルさんとの対談を掲載致します。
アーティストとスタッフという関係を超えた自然な繋がりが感じられる、絶妙な二人のやり取りをどうぞお楽しみ下さい。
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種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー vol.6

『種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー』第6回をアップ致します。
1995年にデビュー10年目を迎えた種ともこ。同年に新曲をライヴ・レコーディングした『感傷』、さらに1997年にはポップかつアグレッシヴな新局面を示した『Locked in Heaven』をリリースするなど、相変わらず精力的な活動を展開する一方で、同作を最後にデビュー以来所属して来たソニー・ミュージックを離れることになります。
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種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー vol.5

『種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー』第5回をアップ致します。
アルバム『音楽』(1990年)でさらなる到達点に達すると同時に、新たな制作環境の模索やスタッフの交代など、節目を迎えた種ともこ。
1991年、完全セルフ・プロデュースで制作された『KISS OF LIFE』、1993年、最新機材の導入により実現したホーム&スタジオ・レコーディングの充実作『Mighty Love』、そしてポップで粒ぞろいな楽曲が詰まった1994年の『HARVEST』が今回のテーマとなります。
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種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー vol.4

『種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー』第四回をアップ致します。
1985年12月にCBSソニー(当時)からデビューし、武部聡志さんプロデュースのもと、3枚のアルバムを制作。
そしてコンピレーション・アルバム『ベクトルのかなたで待ってて』を挟んで、ついに激動のセルフ・プロデュース期へと突入します。今回はその初期3作品『O・HA・YO』『うれしいひとこと』『音楽』に焦点を当てて、ざっくばらんに語っております。
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種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー 特別編

ご好評頂いております『種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー』、幼少期に始まり、CBSソニーからのデビューを経て、アルバム『Che Che-Bye Bye』の完成までたどり着きました。
今回は特別編として、デビュー・シングル「You’re The One」から3作目となる『Che Che…』までのプロデュース/アレンジを担当された武部聡志さんにお忙しい中お時間をいただき行いました対談を掲載致します。


対談はこちらから


種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー vol.3

『種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー』第三回をアップ致します。
1985年12月21日、シングル「You’re The One」でCBSソニー(当時)からめでたくデビュー!
アーティストとアレンジャーという立場を超えた実り多い師弟関係を築くことになった武部聡志さんとのコラボレーションが冴えわたる初期の三作『いっしょに、ねっ。』『みんな愛のせいね。』『Che Che-Bye Bye』(+『ベクトルのかなたで待ってて』)に焦点を当てて、今回もざっくばらんに語っております。
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種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー vol.2

先月からスタートしました『種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー』第二回をアップ致します。
今回は同志社大学入学後からデビュー直前まで、”アーティスト”種ともこにとって重要と思われる時代についてざっくばらんに語っております。
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種ともこ デビュー30周年記念ロング・インタビュー vol.1

種ともこ、祝・デビュー30周年!…ということで、アニバーサリー・イヤーの2016年12月まで、約1年にわたって、スペシャル・インタビューを掲載致します。
アーティスト活動はもちろん、生い立ちから音楽との出会い、学生生活、デビューへの道のり…などなど、当時の写真も交えて、ざっくばらんに種ともこのこれまでを振り返ってお送りする予定です。
vol.1では、種家のルーツに始まり、大学受験までを語っております。
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ロング・インタビューはこちらから


種ともこ 30thイヤー!スターティング・イベント ~ 30年いっしょに、ねっ!

種ともこデビュー30周年を記念した、秘蔵写真などの展示、映像上映、トークショーなどの、30周年イヤー!スターティングイベント「種ともこCafe」及び「種ともこ記念トークショー&チャリティーオークション」を、3/31(木)から4/2(土)の期間内で、駒沢大学駅徒歩1分にあるイベントスペース<エムズ・カンティーナ>にて開催いたします。是非!この機会にあなたが知らなかった種ともこに逢いに来てください。皆様のお越しをお待ちしております。
flyer

イベントの詳細はこちら


『Love Song Remains The Same』ハイレゾ音楽配信開始

昨年10/21に発売されました種ともこの最新作『Love Song Remains The Same』のハイレゾ音楽配信(96kHz/24bit)が始まりました。種ともこが打ち立てた”金字塔”を高音質でお楽しみになりたい方は各ハイレゾ配信サイトへGO!

主なハイレゾ配信サイト
mora
e-onkyo music
VICTOR STUDIO HD-Music
OTOTOY
groovers


『Love Song Remains The Same』ハイレゾ音楽配信記念 座談会

2015年10月発売の種ともこの最新アルバム『Love Song Remains The Same』のハイレゾ音楽配信(96kHz/24bit)が1月27日から始まりました。
デビュー30周年イヤー企画の第一弾、さらにキャリア初となるハイレゾ配信を記念して、種ともこ本人と同作品をともに作り上げた共同プロデューサーの菅原弘明、ミキシング・エンジニアの松本大英両氏がCDとハイレゾ音源とを聴き比べながら行った座談会の模様をここに掲載致します。
座談会の記事はこちら


《種ともこ デビュー30周年企画第1弾》
『Love Song Remains The Same』高音質音楽配信(ハイレゾ音楽配信)決定!!

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2015年10月21日に発売されたばかりの”恋愛三部作”完結編『Love Song Remains The Same』。種ともこ本人が「金字塔」と断言する絶対的自信作の(ハイレゾ音楽配信)(24bit/96kHz。通常CDは16bit/44.1kHz)が決定しました!

配信開始日は2016年1月27日の予定。配信サイト等の詳細は追ってお知らせ致します。どうぞご期待下さい。


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